iKalaがシリーズB+ラウンドで2,000万ドル超の資金を獲得
台湾最大の電気通信事業者、中華電信がリードインベスターに。AI、データ、クラウドにおける戦略提携を締結
(2024 年 03 月 26 日)AI分析を通じたインフルエンサーマーケティングプラットフォームを提供するiKala(アイカラ)株式会社(本社:台湾台北市、日本支社:東京都渋谷区、以下「iKala」)は、台湾最大の電気通信事業者の中華電信がリードインベスターとなり、2,080万ドル(約31億円)超の資金調達を完了しました。全ラウンドで調達した資金は5,000万ドル(約75億円)を超えます。既存の投資会社には、緯創、和通創投集團、怡和創投、心元資本などがあります。今回獲得した資金はiKalaのAI開発に利用され、企業のAIトランスフォーメーションのニーズに応えることで、日本と東南アジアの市場を拡張し、iKalaはアジア最大のAIトランスフォーメーション・ソリューション・サプライヤーとなることを目指します。

リードインベスターである中華電信は、通信・ネットワーク・情報セキュリティ・クラウドインフラ及び、トータルソリューションのリーディングサプライヤーです。近年は企業のクラウド運用とAI開発ニーズに応えるべく、iKalaと提携してきました。iKalaが10年以上かけて培ってきたクラウドサービス、データ分析、AI開発における技術力と経験値と、日本や東南アジアへの進出という強みを踏まえ、中華電信はiKalaへの戦略的投資を決定しました。両社はクラウドとAI分野における提携を開始し、企業のAIトランスフォーメーションを実現します。
AIが企業にとって重要な競争要因となる中、両社はiKalaのAI開発アプリケーションの深さと中華電信のAI技術の幅広さを統合し、企業固有の大規模言語モデル(LLM)の共同トレーニングを行うことで、両社のAI学習に役立て、AI駆動の知識管理を実現し、業務効率を向上させます。またiKalaは、AIコンサルティングサービスの提供を拡大し、企業がAIを導入して社内の業務効率化を図る支援をするために、AI研究センター(AI Research)を開設することを発表しました。
中華電信のエンタープライズビジネスグループのジェネラルマネージャー張本元氏は「今後はAIoT、ビックデータ、クラウド/IDC、データセキュリティ、エッジコンピューティング、第5世代移動通信システム、生成AIの7つの革新的な技術であらゆる産業のイノベーションと変革を支援していきます。iKalaは、AI開発とクラウド技術チームを持ちながら、AIマーケティング技術を構築する革新的な力を持っており、中華電信はiKalaの成長の勢いに注目しています。今回の戦略的投資を通じ、共にAI技術に関する交流を深めながら、運営効率を向上し、業務提携をより強固なものにすることで、海外市場での事業領域の拡大を加速させたいと思います。」と述べました。
iKala共同創設者 兼 CEOのセガ・チェン(Sega Cheng/程世嘉)は、「AIクラウドの展開と業界変革に注力している中華電信は、iKalaがまさに求めている重要なパートナーと言えます。両社の技術とサービスを活用し、金融、小売、製造分野などの顧客に対し、ハイブリッド・クラウドの構築とデータパイプラインの構築、AIによる顧客獲得の加速、生産性の向上などを支援し、AIトランスフォーメーションを実現します。iKalaは、AIオープンソースへの貢献やデジタル人材育成など、研究開発力とイノベーション力で業界と社会に貢献し続け、海外市場の展開を加速させ、アジアのクライアントに最も信頼されるAIトランスフォーメーションソリューションサプライヤーとなることを目指してまいります。」と述べました。
